投資競馬で使える投資法の一つに、「複勝コロガシ」というものがあります。
これは、「複勝倍率が1.2倍の馬に、1万円を賭ける」「その予想が当たって1万2,000円の配当が得られたら、次のレースにその配当を全額賭ける」というものです。

例えば、全部のオッズが1.2倍で成功したとすると、1万円が1万2,000円になり、1万2,000円が1万4,400円になり、1万4,400円が1万7,280円となります。
では、この複勝コロガシを行なうにあたって、気を付けるべきポイントを見ていきたいと思います。

一つ目は、「複勝率70%の最も人気の高い馬に賭ける」。
高い配当を得ようとして、2番目や3番目に人気のある馬に賭けてはいけません。
2番目に人気の馬の複勝率は50%、3番目に人気の馬の複勝率は30%と、徐々に下がっていきます。

安定して転がしていくには、複勝率が70%の最も人気のある馬に賭けるというのが必須です。
複勝で最も人気のある馬の場合、オッズはだいたい1.2倍前後となります。
オッズだけを見て2番目以降に人気のある馬に賭けると、最も人気のある馬に賭け続けるよりも複勝率は低くなるので、オッズだけを追わないようにしましょう。

二つ目は、「単勝1倍代・新馬戦・未勝利戦を狙う」。
複勝コロガシでは、どのレースに賭けるのかということも重要ですが、おすすめは「単勝で最も人気のオッズが1倍台」のレースです。

単勝1倍台のレースは複勝率が85%にもなり、複勝コロガシとの相性がよいのです。
また、強い馬と弱い馬の差が顕著に出る新馬戦や未勝利戦も複勝率が70%くらいになるので、狙い目といえます。

三つ目は、「転がすのは4回まで」。
複勝コロガシは、続けていくうちに的中率が下がっていきます。
では、どこがやめ時かというと、「4回」が限度でしょう。

単勝1倍台の馬がいたとして、複勝率が85%だとすると2連勝で72.3%、3連勝で61.4%という感じに下がっていき、6連勝になると37.7%となり、最も人気の馬が勝つ確率である32%と大差なくなってしまいます。
5回目以降はリスクのほうが高くなるので、4回で止めておくべきです。

そして、この複勝コロガシには、「1万円という低い額から始められる」という利点がありますが、「転がすたびに20%の控除率が取られていく」という難点もあります。
効率よく行くなら一発高配当を狙いたいところですが、それは慣れた人でも難しいでしょう。